株式会社 近藤建設興業

方位係数・・・

2019.4.27

GW突入ですね~

10連休の方もいれば中途半端な方も居て

 

GWなんか関係ない!!って方もいたり

でも・・・老若男女浮かれてません?

そんな中ですが・・・お客様の

ファーストプランプレゼンを行いましたよ

 

ご来社のWさま・・・

実はプラン提案が2回目

仕方ないのです・・・

目星をつけてた土地が無くなっちゃった訳で

それも一方的に売主さんの都合でね

 

しかも売主さん・・・

一般の方ではなく業者さん

期待を持たせてからの白紙は

少々辛いですが

それでも逆に更に良い土地が見つかり

良かったとしましょう!!

いつもの「日影図」も新規の分譲地なので

周辺建物はこうあって欲しい!って云う

希望的観測でシミュレーションします

 

只、時々・・・

 

「太陽光発電」を大量に搭載したいが為

 

周辺建物の「日影」を考慮せず

建ててしまう方が後を立ちません

「日当たり」にしろ「日影」にしろ

パッシブな建物は一生

その影響を受けなくてなりません

 

その地に一生涯住まう訳ですから

チョットだけ周りの事も考えましょうね

さて、そんな土地に

文句を言っても仕方がないのですが

 

地域によっては都市計画とか

水路の計画とかが優先され

 

南側に真正面の

土地ばかりでは無い事が

多々あります

 

そんな時は・・・

土地の方位に身を委ねるのではなく

 

とにかく頑張って南に向こうとする努力が重要

 

何故ならパッシブな建物は

その方位によってお日様の恩恵が

変わってくるからなのです

上記の「方位係数」を

見ていただければ分かるように

 

屋根にあたる係数をとした時

冬の真南で0.936

 

ところが・・・

南西に振ってしまうと0.763

 

なんと方位が異なるだけで

20%ものダウン

 

もっと怖いのは・・・夏

 

真南だと0.434に対して

南東に振ると0.512

なんと18%もUP

 

要はパッシブな建物は動け無い訳で

 

冬は真南に向かないと寒くなり

夏は逆に暑くなると云う理屈・・・

 

特に夏が暑い岡山では

建物の方位って非常に重要なんですね

後はよくお客さまに聞かれる窓・・・

窓ガラスは何が良いのか???です

 

先ほどのように「日射量」で考えれば

その地域地域で

最適な窓ガラスの選択は出来る訳で

 

因みに上記の表は

冬の岡山で

「窓から入る日射熱」-「窓から逃げる熱」

を計算したもので

 

一目瞭然・・・

 

南側に使う窓枠とガラスは

必然的に決まるのであります

「パッシブデザイン」は言葉がひとり歩きし

流行語のようになってますが・・・

 

必ず定量的にデザインしないと

いけないですよ・・・と云う話

 

本日ご来社のWさま

大変ありがとうございました(感謝)

 

良いご縁になれば幸いです

 

パッシブデザイン「おかやま暖涼の家」

 

 

 

近藤 直岐

社長のひとりごと

株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員

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