C値とQ値・・・
3代目・・・ではありません
弊社のビジュアル系大工
寺居さんと尾坂さんです
昨日に引き続き
現場の気密測定です
延べ床面積72坪の2世帯住宅
C値0.23の素晴らしい数値が出ました
週末とあって
お施主様も立ち合いの上での気密測定
素晴らしい数値が出て良かったです
時々こうしてC値・・・
住宅の隙間についてお伝えしていますが
一体どれだけ隙間が
住まいに影響を及ぼすか・・・?
ですね
ここで真面目にC値について
お話ししましょう
熱損失係数Q値
実生活では最も大切な数値ですよね
では次にC値(隙間)の違いにより
熱損失係数の実測Q値が異なる
簡単な計算をしてみましょう
※ハッピーターンは関係ありません
Q値1.6 C値4の場合
1.6+4/10=実質Q値2.0
同じく・・・
Q値1.6 C値0.23の場合
1.6+0.23/10=実質Q値1.62
隙間の違いだけで
同じ1.6のQ値でも
実質Q値は2.0と1.62と異なります
※ハートのハッピーターンが二つも!!
でもQ値だけじゃ実感がわかない方に
この違いを「光熱費」で表してみましょう
まずは下記のような状態の住宅で
計算してみましょう
C値が4の実質Q値は2.0
2.0x100x(20-5)=3000W
3000×8時間x3600秒=86.4MJ
86.4MJ/3.6MJ/Kwh=24Kwh
24Kwhx26円=624円・・・
一日8時間で624円の光熱費と云う結果です
かたや今回の住まいでは・・・
C値が0.23の実質Q値は1.62
1.62x100x(20-5)=2430W
2430×8時間x3600秒=69.98MJ
69.98MJ/3.6MJ/Kwh=19Kwh
19Kwhx26円=494円・・・
一日8時間で494円となります
隙間の違いにより
624円と494円ですから
その差はなんと1日で130円・・・
一日130円の差があれば
1ヶ月で3,900円
一年で暖房を90日使ったとして11,700円
ローン期間中の35年で409,500円
35歳で建てても50年は住まう家です
隙間の違いだけでも・・・
生涯でなんと585,000にもなります
これに冷房も含めれば
その差はもっと大きくなります・・・
たった「隙間」ですが・・・
されど「隙間」
「隙間」の大切さが少しでも
ご理解いただければ幸いです
パッシブデザイン「おかやま暖涼の家」
近藤 直岐
社長のひとりごと
株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員