株式会社 近藤建設興業

C値とQ値・・・

2019.3.23

3代目・・・ではありません

弊社のビジュアル系大工

寺居さんと尾坂さんです

昨日に引き続き

現場の気密測定です

 

延べ床面積72坪の2世帯住宅

C値0.23の素晴らしい数値が出ました

週末とあって

お施主様も立ち合いの上での気密測定

素晴らしい数値が出て良かったです

時々こうしてC値・・・

住宅の隙間についてお伝えしていますが

 

一体どれだけ隙間が

住まいに影響を及ぼすか・・・?

ですね

 

ここで真面目にC値について

お話ししましょう

 

熱損失係数Q値

実生活では最も大切な数値ですよね

 

では次にC値(隙間)の違いにより

 

熱損失係数の実測Q値が異なる

簡単な計算をしてみましょう

※ハッピーターンは関係ありません

 

Q値1.6 C値4の場合

1.6+4/10=実質Q値2.0

 

同じく・・・

Q値1.6 C値0.23の場合

1.6+0.23/10=実質Q値1.62

 

隙間の違いだけで

同じ1.6のQ値でも

実質Q値は2.0と1.62と異なります

※ハートのハッピーターンが二つも!!

 

でもQ値だけじゃ実感がわかない方に

この違いを「光熱費」で表してみましょう

 

まずは下記のような状態の住宅で

計算してみましょう

C値が4の実質Q値は2.0

2.0x100x(20-5)=3000W

3000×8時間x3600秒=86.4MJ

86.4MJ/3.6MJ/Kwh=24Kwh

24Kwhx26円=624円・・・

一日8時間で624円の光熱費と云う結果です

 

かたや今回の住まいでは・・・

 

C値が0.23の実質Q値は1.62

1.62x100x(20-5)=2430W

2430×8時間x3600秒=69.98MJ

69.98MJ/3.6MJ/Kwh=19Kwh

19Kwhx26円=494円・・・

一日8時間で494円となります

隙間の違いにより

624円と494円ですから

 

その差はなんと1日で130円・・・

 

一日130円の差があれば

 

1ヶ月で3,900円

一年で暖房を90日使ったとして11,700円

ローン期間中の35年で409,500円

 

35歳で建てても50年は住まう家です

 

隙間の違いだけでも・・・

生涯でなんと585,000にもなります

 

これに冷房も含めれば

その差はもっと大きくなります・・・

 

たった「隙間」ですが・・・

されど「隙間」

 

「隙間」の大切さが少しでも

ご理解いただければ幸いです

 

 

パッシブデザイン「おかやま暖涼の家」

 

 

 

 

 

近藤 直岐

社長のひとりごと

株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員

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