秋の通風?
いや~っ・・・朝夕は過ごしやすくなり
すっかり秋らしくなりましたね😃
そこで秋の夜長のごとく
今日は「秋の通風」の話・・・😅
弊社の標準設計「パッシブデザイン」
5つの設計手法の中に「通風」があります😶
通風と云えば・・・暑い時に
自然風に当たる事で心地よく感じられる
そんなイメージですよね😏
最近は真夏の日中は当然エアコンで過ごします😬
でも就寝前に外気温が下がれば窓開けも有効?
確かに・・・室温>外気温となれば
窓開けが有効なように思えますが・・・
果たしてそうでしょうか?
今日はそれを理科的に考察してみましょう😅
建築の実務者なら建築士試験を受ける際
必ず学ばないと行けないのがこちらの
「湿り空気線図」😮
色んな線が入り混じり交差し
一見見ただけではさっぱり分からない😵
なので分かりやすく赤線を挿入しましたので
お付き合いください😏
室温28℃、相対湿度50%
交わった点から「比エンタルピー」を見てみると
58.9KJ/㎏とあります・・・😕
此方を熱量(エンタルピー)と云い
その時の温湿度が持つ熱を指します😙
同じ様に・・・
室温25℃、相対湿度70%
エンタルピーが60.9KJ/㎏
確かに温度は28℃から25℃になり
3℃も下がりましたが
熱量エンタルピーはなんと・・・
上がっているのがお分かりかと思います😨
結論は・・・
このような場合
温度が下がったので窓を開けても
熱量は外気の方が高いので
室内に移動し暑くなってしまう・・・
そういう事になります😮
実際は通風効果により体の表面から熱が気化し
涼しく感じられるかも知れませんが
室内には窓を開けたことにより
熱量は増えてしまった・・・
思いがけない結果になってしまいました😣
次に結露・・・
結露は冬だけの問題ではなく
夏型結露が結構問題になっています😎
防ぐ為には湿気を通さない防湿
つまり気密が大事なのですが・・・
室内側の防湿対策はまだまだ・・・です😣
又、「結露は温度差で起きる」って云われますが
果たしてそうでしょうか?
上記の画像を見ながら確認しましょう😊
要するに温度には
含まれる水蒸気量が決まっていて
それを逸脱すると残りの水蒸気が水になる
・・・それが結露です😅
よって室温20℃、相対湿度75%の状態だと
室温が15.1℃になると結露してしまう😣
考えてもみて下さい・・・
冬季にLDKを20℃に暖房した際に
他の部屋が15.1℃を下回ると・・・結露ですよ😮
秋の夜長・・・ちょっとだけ勉強しました
皆さんが建てる家は大丈夫ですかね・・・😯
近藤 直岐
社長のひとりごと
株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員