デュアル!!
パッシブデザインの要でもある「断熱」
一見、断熱とパッシブって
関係ないように思われますが・・・
実はとっても大切で
ある程度の断熱性能がないと
パッシブはデザインできません
ここ温暖な岡山でも
数値で言えばQ値は1.9以下が望ましく
もちろん気密性能C値も0.5以下が良いですね
さて、そこで今日のお題の「デュアル」?
実はこの度社屋で初めて採用した
外断熱材の商品名です。
標準の断熱+外断熱を施すことにより
Q値は1を切り、計算上は0.95です・・・
まさに未知の世界なのですが
普通は断熱性能を良くしすぎると
夏は暑くなります・・・
これ当たり前の常識
なので一般的には24時間連続冷房を行い
快適性を保とうとします。
温暖地域で24時間連続冷暖房はもちろん
エネルギー消費が増え省エネにはなりません
そこで、この矛盾を解決するのが
パッシブデザインなのです
こうした新しい取り組みを
この度の社屋工事では
積極的に取り入れて
試験&体感をするのです
お客さまの実邸では許されない失敗も
社屋ならその実測体感データで
改善方法を考えたり
試行錯誤が出来るというもの
さて、吉と出るか凶と出るか・・・・
今から楽しみです
大工さんたちも
初の外断熱貼りとあって
入念な事前打ち合わせの上
作業を行っています
外観スタイルも
なるべくローコストになるように
南側以外の軒は出さず・・・
所謂・・・
パッシブの悪の根源とまで言われる
「軒ゼロ」の建物です
軒ゼロでパッシブデザイン!?
こちらも矛盾する二つの要素を
どのように解決できるのか
なんだか自分への挑戦みたいで
ちょっとカッコイイ?
ご覧頂いているのが
壁の厚み・・・・
OSB合板をサンドイッチしてるので
17cm位に見えますが
断熱の厚みは15cmです
ともかく毎日が試行錯誤の連続
若干・・・・
先が心配されます社屋工事
無事に完成するのを
祈らざるを得ません・・・ね
パッシブデザイン「おかやま暖涼の家」
近藤 直岐
社長のひとりごと
株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員