株式会社 近藤建設興業

見聞・・・

2018.1.21

引き続き「星のや東京」

 

今日は建築屋からみた「和」について

 

皆さんに・・・・

 

「和」が好きですか~?

「洋」が好きですか~?って

聴くのは個人的には好きではない

だって「和」とか「洋」とかは

主観であって・・・

 

確立した定義は明確ではありません

 

住宅会社の中には

本質を知らずに

 

「和」とか「洋」とか

「北欧」とか「南欧」とか・・・等々

 

ホント様々なカテゴリーを謳い

集客に利用する輩が存在します

でも・・・・

家にとってそんな

カテゴリーやテイストは

 

快適性とか健康性とか

 

ましてや省エネ性などとは

 

全く関係ありません

人間は基本わがままな動物ですから

 

カテゴリーやテイストにこだわっていても

10年たてば嗜好は変わりますし

 

ましてや50年以上過ごす「家」ですから

 

そんな安直な気分で

カテゴリーやテイストを決めてしまって

 

・・・・大丈夫ですか?

さてこちらの「星のや東京」さんは

そんな私の個人的な意見は物ともせず

 

とにかく「和」に徹底的にこだわった

 

ある意味「和」の王道のような

インテリアとなっています

すでに画像にてご覧いただいてますが

良くも悪くも・・・・

 

古き良き伝統文化を踏襲した

なかなか見ごたえのある内装であります

先ず!徹底的に「和」のデザイン「縦格子」

あらゆるシチュエーションで多用

 

次に・・・

ホワイトアッシュ系の突板を使った扉や枠

 

竹材を仕様した間仕切りやこちらも扉

 

実は先ほどの天井と壁の収まりなどは

当社スタジオと同じでして・・・・

 

何気に当社も・・・・

 

「和」にこだわった

古き良き伝統文化を再現しています

特に先ほどから述べている

扉・・・・

 

業界用語では「建具」と云いますが

 

細々とした細工も

丁寧に造られていますね

特筆すべきは・・・障子ですかね~

 

一般的には骨と障子紙にて作成され

 

日本では・・・

 

私が大工修行中に習った範疇では

 

室外側が障子紙

室内側が骨組みとなり

裏表と表現します

 

これらも諸説あり

中国では逆だと云われています

 

そうした障子紙が自由奔放に

使用されているのもユニークですね

最上階に天然温泉が有りますが

 

部屋内にも立派な浴室があり

スイッチ一つで

瞬時に曇りガラスに変身するバスルーム

 

「瞬間調光ガラス」が使われていますね

このように

改めて「和」に触れてみると

 

我々日本人ですら

忘れかけてるデザインに

 

意外に「和」って・・・・

 

世界に誇れるカッコよさがある事に

改めて気づきます

 

「和」を世界ブランドに!!

 

日本もまんざら

捨てたものではありませんね・・・

 

 

パッシブデザイン「おかやま暖涼の家」

 

 

近藤 直岐

社長のひとりごと

株式会社近藤建設興業 代表取締役。人と住まい、地域と環境、すべてにおいて最善の住まいを常に探求。岡山県の住環境のあり方を本気で考え、未来の大人たちに誇りを持ってバトンを渡すために日々邁進中。
一級建築士/全国SW会性能向上委員会 初代全国委員長/暮らし省エネマイスター/CASBEE戸建評価員/HEAT20正会員

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